蛙化現象とは、好きだったはずの人に好意を向けられた途端に急に気持ち悪く感じてしまう現象のことです。
片想い中は感じなかった短所が両想いになった途端に急に顕著になり嫌悪感を抱いてしまう。そのような現象のことを指します。
現在、蛙化現象は相手の行動で冷めてしまうこととして若者を中心にSNSで広まっています。例えば、財布を開いて小銭を数える姿、ご飯を食べに行った際に割り勘をしてくるところ、交通系ICの残高不足で止められている姿など…自分にとって冷める部分が見えてしまったときに使われる言葉としても広まっています。
この蛙化現象の由来となったお話があります。
それが、かえるの王様という話です。
蛙化現象はかえるの王様がもとになっている
蛙化現象のもととなった「かえるの王様」という話を知っていますか。
このお話はグリム童話です。
あのメルヘンチックな童話の中に蛙化現象の由来になったお話があるなんて！と思うかと思います。私も蛙化現象を経験したことがあるノですが、正直蛙化現象になって今の自分の状況、なっている原因、由来を知るまで「かえるの王様」というお話を詳しく知りませんでした。
そんな由来となった蛙化現象。どのようなお話なのでしょうか。
簡単なあらすじの下に詳しいあらすじをまとめます。
かえるとの出会い
ある日王女様は森の泉の近くで金の鞠を落としてしまいました。
王女様が取りに行けずに泣いていると一匹のかえるが現れます。
そのかえるが王女様に鞠を取りに行く条件を提示しました。
｢僕と友達になって、隣に座って同じ皿から食事を取り、同じベッドで寝てくださるのなら、金の鞠を取りに行きましょう。｣
この条件を王女様はのみました。するとかえるは金の鞠をとってきてくれました。
しかし王女様は、かえるから金の鞠を受け取るとともにかえるを置き去りにしてすぐに走ってお城へと帰ってしまいました。
お城にかえるがやってきた
翌日、王女様が家族と夕食を取っているときにお城に鞠を取ってくれたかえるがやってきます。
そして王女様にお願いしました。｢約束を守ってくれませんか。｣と。
しかし王女様は嫌がりました。
そのとき、王様が王女様から何があったのかを聞きました。
王女様は昨日会った出来事を王様に話しました。
金の鞠を泉に落としてしまったこと、かえるに提示された条件をのんで泉に落としてしまった金の鞠を取りに行ってもらうこと、その条件が、かえると友達になり隣で食事をし、同じベッドで寝ることであること。
それを聞いた王様は王女様に命令をします。
｢かえるとの約束を守りなさい。｣と。
王様の命令なので王女様はしぶしぶ聞き入れることにしました。
魔法が解けてかえるが王子様に
王女様はかえるとの約束通りにかえると一緒に夕飯を食べました。
かえるは王女様に同衾*を求めました。それに対し王女様は嫌悪感と恐怖で拒みます。
しかし王様が約束を守ることに対して命令をしてきました。
しぶしぶ王女様は帰るとともに寝室へ行きました。
しかしかえるを隅に置いて一緒に寝ようとしない王女様にかえるは｢約束を守ってくれなければ王様に言います。｣と王女様に言いました。
これに腹を立てた王女様がかえるを罵りながら壁に投げつけようとします。
そこでかえるの魔法が解け、立派な王子様の姿にかわりました。
王子様と王女様は結婚され幸せに暮らしました。
かえるの魔法が解け、立派な王子様になった青年に今までの無礼を詫びた王様が王女様との求婚を申し込みました。
魔法が解けて人間に戻った王子様はそれに対し承諾し二人は結婚しました。
結婚後、かえるだった王子様と、王女様の二人は仲良く暮らしました。
というお話です。
簡単にまとめると醜いかえるにかかった魔法が解けて、立派な王子様になってハッピーエンドというお話です。
＊同衾(どうきん：男女が一つの布団で寝ること、性行為をほのめかすようなもの、男女関係について使うことが多い言葉)
蛙化現象の由来となった「かえるの王様」のエピソードは？
由来となった場所は、最初は醜く嫌われていたかえるが最終的には王子様に変わりハッピーエンドになるというところです。
最初は王子様のようにかっこいいと感じていた好きなひとが、醜いかえるのように感じられてしまう。
「かえるの王様」とは順番が逆なのですが、これが蛙化現象の由来と言われています。
もしかしたら蛙化現象の由来となったお話を聞いてしまうと、蛙化現象を起こされてしまった人はショックを受ける内容かもしれません。しかし、この蛙化現象というものは、治ります。もちろん距離を置けばまた好きという気持ちがわいてくると言う人もいますので大丈夫です。
かえるに対しては｢気持ち悪い｣と感じていた王女様。
しかし魔法が解け立派になった王子様には｢かっこいい｣と感じる王女様の描写が蛙化現象に似ている点から蛙化現象の由来となったと言われています。
自分が片想いをして追いかけているときは、王子様のようにかっこいい。
そう思っていたのに自分の方に好意を向けられてしまった瞬間気持ち悪いと感じてしまう。
順番は逆ですが、かえるの王子様という話を見てみると蛙化現象と似ている部分は多くあります。
かえるの王子様蛙化現象は逆のことが起こっていますが、似ている点も多々あります。
何回もいっているとおり、片想い中の彼は“立派な王子様”で、両想いになった途端の彼は、“醜いかえる”のように原作はもっと長くあって、今回蛙化現象の主要部分として書いたもの唐崎の話があります。
かえるの王子様からは、蛙化現象から抜けられるヒントをもらえる可能性があります。
例えば、王女様はかえると物理的に距離を置こうとしました。この行為は恋愛でもあります。うまくいかないから心理的にも物理的にも距離を置く。
これは蛙化現象が起こってしまったときに真似をしてみると後悔することがきっと減ります。また、かえるに対して罵倒して壁に投げつけようとした行動があります。
これは一概に正しいとはいえないのですが、相手に嫌われる行動を取って嫌われてもらう。
これはお互いが納得というわけではありませんが離れるきっかけとなります。
あえて嫌われにいって完全に絶つ。という面では有用かもしれません。
私は少なくとも彼に何回もメッセージを送られ、友人関係に戻ったときにまた好意を抱いてしまったので、もう戻れないと言うことを分かっていれば嫌われるという行動も一つの鍵になります。
まとめ
実際に自分も中学生、高校生の頃の恋愛で蛙化現象を引き起こしてしまったことがあります。
大好きだった人が自分を見てくれるようになってから急に嫌悪感がわいてきて…
この現象に苦しんでいたのは私だけではなく友人も層だったので、実は多くの方が経験している現象だったりします。
蛙化現象、名前は有名だけど元となったお話を知らない。そのような人には是非原作も読んでもらいたいです。
蛙化現象の由来については「蛙化現象の由来を解説！」という記事で詳細を説明しているので、より詳しく知りたかったら参考にどうぞ
